刃に伏す7代目(サイド)

刃に伏す、七代目(サイド)。本代はTwitterのどこかにいる。そこには書いていないライブの情報とセットリスト、あと見に行ったライブその他を淡々と記録している。

2024年も本めくってく

まりも日記 真梨幸子

"「イヤミス」とは「読後、イヤな気持ちになるミステリー」のこと。後味が悪く、裏切られた気持ちになるのに読者を惹きつける魅力があります。"

イヤな気持ちになりたくなく、極力イヤミスに手を伸ばさないようにしており、イヤミスの女王らしい真梨さんも知らなかった。
この本は原田仁さんが表紙の写真を載せているのを見かけてふと気になった、なにより

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※猫は不幸になりません
こちらの文言だけで「じゃあ読みますう」と。確かに人間は次々とアレしたけど猫は大丈夫だった!人間は次々とアレしたけど内容は面白かった!!ありがとう原田さん!!

 

 

木端と言端[こっぱとことば] 大森暁生

彫刻家 大森暁生氏の作品と言葉集。
前半は彫刻について、中盤は作家について、後半は彫刻家・作家として生きてきた人生についての言葉。特に中盤以降は彫刻家に限らず音楽家でも職人でも料理人でも書道家でもあてはまる言葉が多い。全編衝撃的ではないけれど静かに彫られていく感じで心を通りやすい。

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言葉で惹かれたのは帯にも書かれている "大事なのは、作品が生きていて、「気配」を帯びること"
と、空白のページにぽつりと書かれた "素直さを持続する努力。"
作品で惹かれたのは気配の野生さが自分に合ってた"ぬけない棘の狼"


そのうち会いに行くと思う、作品に。